Last Updated on 2026年3月11日 by sakura
足底腱膜炎とは?
朝起きて、最初の一歩を踏み出したときに「ズキッ」と足裏が痛む。
あるいは、日中しばらく歩いたあとに、かかとあたりがジワジワ痛くなる。
こういう話、実はけっこうよく聞くんですよ。
もしかするとそれ、「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」かもしれません。
足底腱膜というのは、かかとから足の指の付け根あたりまで伸びている、ちょっと厚めの繊維状の組織なんですね。歩いたり、走ったり、長く立っていたり…そういう日常の動きの中で、この部分には意外と負担がかかっています。
その負担が続くことで、小さな傷のようなものができて、炎症が起こる。それで足裏の痛みが出てくる、ということがあるんですよ。
どんな人がなりやすい?
長くやっていると、足底腱膜炎になる方には、いくつか共通する傾向があるように感じます。
例えばこんな方ですね。
・長時間立ち仕事をしている人
・急に運動を始めた人(特にランニングなど)
・足に合わない靴を履いている人
・年齢とともに足の柔軟性が落ちてきている人
・扁平足やハイアーチなど、足の形に特徴がある人
もちろん、これに当てはまるから必ずなる、というわけではないんですが。
こういう条件が重なると、起こりやすい傾向はあるように思います。
主な症状
足底腱膜炎の方がよくおっしゃる症状としては、こんなものがあります。
・朝起きて立ち上がり、歩き始めたときに足裏が痛む
・椅子から立ち上がって歩き始めると足裏が痛む
・最初は痛いけれど、しばらく歩くと痛みが気にならなくなる
この「最初だけ痛い」というのが、けっこう特徴的なんですよね。
原因
足底腱膜というのは、日常生活の中でずっと働き続けている場所です。
そのため、次のようなストレスが続くと、少しずつダメージがたまっていくことがあります。
・長時間立ち続けたり歩き続けたりすることによる負荷
・急に運動を始めたときのオーバーユース(使いすぎ)
・扁平足などで足のアーチが下がり、腱膜が引き伸ばされ続ける状態
・クッション性の少ない靴や、硬い床での生活
こういった負担が重なることで、腱膜に細かい損傷が起こり、炎症が出て痛みにつながる…と考えられています。
対処法・セルフケア
「自分でできることありますか?」
これ、よく聞かれるんですが、いくつか試していただける方法があります。
・足裏のストレッチ(足の指を反らす、足底をゆっくり伸ばす)
・ふくらはぎのストレッチ(腓腹筋・ヒラメ筋などを丁寧に)
・冷却(アイシング):運動後や痛みが強いとき
・マッサージボールなどで足裏を軽くほぐす
・サポート力のある靴やインソールを使う
どれも難しいことではないので、無理のない範囲で続けてみるといいかもしれません。
注意点
ひとつ気をつけてほしいのは、痛みが強いときに無理をしないことなんですね。
運動もそうですし、ストレッチも「痛気持ちいい」くらいまでにしておく。このくらいがちょうどいいことが多いです。
予防のために意識したいこと
足底腱膜炎は、日常の積み重ねが関係していることも多いので、普段から少し気をつけておくといいことがあります。
・ふくらはぎや足裏を日頃からストレッチする
・靴底がすり減った靴を使い続けない
・急に運動を再開せず、少しずつ身体を慣らす
・立ち仕事の合間に休憩を入れる、姿勢を変える
こういう小さなことなんですが、積み重なると足への負担は変わってきます。
なかなか治らない…そんな場合は?
ここまでお話ししたのは、一般的によく言われている足底腱膜炎の対処法です。
ただ、長くこの仕事をしているとですね、中にはこんな方もいらっしゃいます。
・セルフケアをしてもなかなか改善しない
・病院や接骨院に通っても長引いている
・足裏以外の場所にも違和感がある
こういうケース、実は珍しくないんですよ。
痛みが改善しない方へ
当院では、足底腱膜炎は炎症だけが原因とは限らないこともある、と考えています。
というのも、実際に体を見ていくと、ふくらはぎや太ももなど、足裏以外の筋肉が強く緊張していて、それが影響しているケースもあるんですね。
そのため当院では、足裏だけを見るのではなく、足全体や体の使い方も含めて状態を確認しながら施術を進めています。
最後に
足底腱膜炎は、足裏の腱膜に負担がかかり続けることで炎症が起き、痛みが出てくる症状です。
特徴としては
・朝の一歩目に痛みが出やすい
・長く立ったり歩いたりした後に痛みが出る
といったものがあります。
まずはストレッチや靴の見直し、アイシングなどを試してみるのもひとつの方法です。
それでもなかなか変化が出ない場合は、足裏だけではなく、ふくらはぎや太もも、体の使い方などが関係していることもあります。
気になる方は、一度体の状態を確認してみるのもいいかもしれません。
※足底腱膜炎の自己体験談からの当院の考え方はこちらからご覧ください