Last Updated on 2025年8月25日 by sakura
足底腱膜炎とは?
朝起きて最初の一歩が「ズキッ」と痛む。
日中も長時間歩いた後に、足裏のかかと付近がジワジワと痛む。
そんな症状がある方は、「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」の可能性があります。
足底腱膜とは、かかとから足の指の付け根にかけて伸びている厚い繊維状の組織です。
歩く・走る・立ち続けるといった動作の中でこの腱膜に過度な負荷がかかると、小さな損傷が生じ、炎症による痛みが発生します。
どんな人がなりやすい?
足底腱膜炎は、以下のような人に多くみられます:
- 長時間立ち仕事をしている人
- 急に運動を始めた人(特にランニング)
- 足に合わない靴を履いている人
- 加齢によって足の柔軟性が低下している人
- 扁平足やハイアーチなど、足の構造に特徴がある人
主な症状
- 起床後に立ち上がって歩き始めると足裏の痛みを感じる
- 椅子から立ち上がって歩き初めると足裏の痛みを感じる
- 痛みを感じるのは最初だけでそのうち痛みは感じなくなる
原因:腱膜への負荷と炎症
足底腱膜は、日常生活の中で以下のようなストレスを受け続けることで、微細な損傷が起き、炎症が発生すると考えられています:
- 長時間の立ち仕事や歩行による負荷の蓄積
- 急な運動やランニングでのオーバーユース
- 足のアーチが低下(扁平足)して腱膜が常に引き伸ばされている状態
- 靴のクッション性不足や硬い床の上での生活
対処法・セルフケア
自宅でできること
- 足裏のストレッチ(足の指を反らす、足底をゆっくり伸ばす)
- ふくらはぎのストレッチ(腓腹筋・ヒラメ筋を丁寧に)
- 冷却(アイシング):運動後や痛みが強いときは冷やす
- マッサージボールでの足裏ほぐし
- サポート力のある靴やインソールの使用
注意点
- 痛みが強いときに無理な運動をすると悪化します
- ストレッチも「痛気持ちいい」程度を目安に
予防のために意識したいこと
- 日常的にふくらはぎや足裏をストレッチする習慣を持つ
- 靴底がすり減っている靴を使い続けない
- 急な運動の再開は避け、徐々に身体を慣らす
- 立ち仕事中に休憩を入れる・姿勢をこまめに変える
でも、なかなか治らない…そんな場合は?
ここまでご紹介したのは現在広く行われている「足底腱膜炎に対する治療と対策」です。
しかし中には
- セルフケアをしても改善しない
- 病院や接骨院に通っても長引いている
- 足裏ではない場所も違和感がある
という方もいらっしゃいます。
痛みが改善しない方へ:別の視点からのアプローチ
当院では、「足底腱膜炎は必ずしも炎症だけが原因ではない」と考えています。
実際には、ふくらはぎや太ももなど、足裏以外の筋肉の緊張が原因になっているケースも多くあります。
このような視点から、足裏以外も含めて全身を評価し、痛みの根本的な改善を目指しています。
※足底腱膜炎が治らない本当の理由とは?当院の考え方はこちらからご覧ください
最後に
- 足底腱膜炎は、足裏の腱膜に過度な負荷がかかることで炎症が起き、痛みが生じる症状です
- 朝の一歩目や長時間の立位・歩行後に痛むのが特徴
- ストレッチや靴の見直し、アイシングなどで対処します
- 改善しない場合は、足裏以外の筋肉や身体全体の使い方にも原因があることがあります
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