Last Updated on 2025年9月27日 by sakura
「股関節の骨がすり減ったから痛い」…それ、本当でしょうか?
股関節の痛みと聞くと、特に高齢の方では「変形性股関節症=骨のすり減り」が原因だと思われがちです。確かにレントゲンやMRIで骨の変形が確認されることはありますが、実際には骨に異常がないのに股関節が痛いという方も多くいらっしゃいます。
しかも、すり減った骨は元に戻りません。それなら「一生この痛みと付き合うしかない…」と諦めなければならないのでしょうか?
実は、そうではありません。
骨だけが原因ではない、股関節を支える「筋肉」もカギ
股関節は、体幹と下半身をつなぐ重要な関節です。確かに骨や軟骨も支えていますが、それを動かしたり支えたりしているのは筋肉や腱といった軟部組織です。
特に、股関節周辺の筋肉が硬くなったり、疲労してしまうと、骨には異常がなくても痛みが出ることがあります。実際、当院でも筋肉のこわばりが原因だった股関節痛が、整体や鍼灸、セルフケアによって改善したケースが多くあります。
骨と筋肉、どちらが原因?見極めのポイント
もちろん、骨が原因か筋肉が原因かは、検査だけでは断定できないこともあります。
しかし、もし画像検査で大きな異常がなかった場合は、筋肉が関係している可能性をまず疑ってみるのが重要です。
一つの視点に固執せず、柔軟に原因を探っていくことが、つらい股関節痛の改善への第一歩です。
股関節痛の特徴的な症状
当院でよく見られる股関節痛の症状には、以下のようなものがあります:
- 足の付け根(鼠径部)が痛む(特に女性に多い傾向)
- 歩行時に痛みが出る
これらの動きは、股関節の曲げ伸ばしに関係しています。特に座っている時間が長かったり、歩きすぎたりした後に症状が強く出る場合があります。
痛みの原因になりやすい筋肉たち
股関節の周辺には多くの筋肉がありますが、中でも次の2つは要注意です:
- 大腰筋(だいようきん)
背骨から太ももの骨にかけて伸びる筋肉。股関節の前を通るため、ここが硬くなると足の付け根に痛みが出やすくなります。 - 大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
太ももの前側にある強い筋肉で、股関節と膝関節をまたいでいます。長時間の座位や歩行が影響しやすいです。
セルフケア・予防法
股関節痛を防ぐ・軽減するには、筋肉へのケアが効果的です。
ストレッチ
大腰筋や大腿四頭筋をゆっくり伸ばすストレッチを習慣に。
座りっぱなしを避ける
デスクワークの方は、1時間に1回は立ち上がって少し歩きましょう。
筋肉を温めて血流改善
湯船に浸かる・ホットパックなどで温めるのも◎
治療について
人の体には「自然治癒力」が備わっています。ぎっくり腰や寝違えのように、股関節の痛みも何もせずに治ることもあります。
しかし、ストレスや過労、姿勢の乱れなどで自然治癒力がうまく働かないと、いつまでも治らず慢性化してしまうケースも。
そんなときは、股関節だけを見るのではなく、全身のバランスから整えていくことが大切です。
当院では整体治療や鍼灸気功治療を通じて、全身の筋肉や姿勢、神経のバランスを整えることで、自然治癒力のサポートを行っています。
最後に
「骨がすり減っているから仕方ない」と諦める前に、
筋肉や姿勢の見直し、全身からのアプローチで改善できる可能性を探してみませんか?
痛みの背景には、思ってもみなかった原因が隠れていることもあります。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
ご案内
施術を受けるか迷っている方へ:
不安な点があればお気軽に お問い合わせページへ
施術をご希望の方へ:
お電話でご予約ください → 045-949-0114
2回目以降のご来院の方へ:
ご予約ページはこちら