腰痛なのに肩を調べる理由

はじめに

腰痛で来院される方の中には、
「どうして腰の検査なのに肩を上げる動きを見るんですか?」
と疑問に思う方がいるかもしれません。

実は、腰と肩・腕は無関係のように見えて、筋肉のつながりを通してしっかり関係しています。特に 広背筋(こうはいきん) と呼ばれる大きな筋肉が硬くなっていると、腰痛を引き起こす原因になることがあるのです。

今回は、広背筋と腰痛の関係、そしてなぜ肩を横に上げる検査を行うのかを詳しく解説します。

広背筋とは?

広背筋は
骨盤・背骨から腕(上腕骨)にまでつながる非常に大きな筋肉 です。

この筋肉が硬くなると、

  • 腰を引っ張る
  • 姿勢を崩す
  • 肩の動きを制限する
    といった問題が起こるため、腰痛と深い関係があります。

なぜ腰痛の検査で両肩を外側に上げるのか?

腰痛の検査では、両腕を外側に上げる(外転)動きを見ます。
これは、広背筋がストレッチされる動きだからです。

広背筋が硬い場合の反応

肩を外側に上げる → 広背筋が伸ばされる
すると、硬くなった広背筋が腰の部分を引っ張ってしまうため、腰に痛みが出ることがあります。

腰自体のトラブルではなく、「実は広背筋の硬さが原因だった」というケースも少なくありません。

広背筋は姿勢にも影響する筋肉

広背筋が緊張すると、猫背・巻き肩 の原因にもなります。

猫背や巻き肩になると、

  • 骨盤が後ろに傾きやすい
  • 腰への負担が増える
  • 腰の筋肉が常に引っ張られる

という状態になり、結果として 腰痛が起こりやすい姿勢 が出来上がってしまいます。

つまり、姿勢が悪い → 広背筋が緊張 → 腰痛につながるという負のループが発生します。

広背筋チェックでわかること

両肩の外転動作を行うことで、以下のような情報が得られます。

広背筋の硬さ・緊張

肩を上げたときに腰が痛むかどうかで、広背筋がどの程度硬くなっているかを判断できます。

腰痛の “本当の原因” の発見

腰ではなく、腕や肩の動きが腰痛に影響している場合があります。

姿勢の影響の確認

猫背・巻き肩がある場合、痛みの出方で姿勢の影響を把握できます。

広背筋が原因だった場合の治療アプローチ

広背筋の緊張が腰痛の原因であるとわかったときは、以下の方法が効果的です。

1. 広背筋ストレッチ・姿勢改善エクササイズ

肩・背中をゆっくり開くストレッチや、猫背改善のエクササイズを実施します。
姿勢改善は長期的な腰痛予防にもつながります。

2. 手技療法で広背筋を緩める

整体や筋肉調整で、腰から腕にかけての広背筋を丁寧に緩めることで、腰の負担が大きく軽減されます。

3. 筋膜リリースで緊張を解消

広背筋は筋膜と強くつながっているため、筋膜リリースは効果的です。
動きの制限が取れ、肩・腰の軽さが戻ってきます。

最後に

  • 広背筋は「腰から腕まで」つながる大きな筋肉
  • 硬くなると腰を引っ張り腰痛の原因になる
  • 肩を外側に上げる検査は広背筋の硬さを確認するため
  • 猫背・巻き肩とも強く関連している
  • 広背筋のケアが腰痛改善に大きく役立つ

当院では腰だけでなく、広背筋や姿勢など全身を確認しながら、腰痛の原因をしっかり分析します。

腰痛が改善しない方は、ぜひ一度“肩の動き”も含めた検査を受けてみてください。
意外なところに原因が隠れているかもしれません。

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