椅子から立ち上がった時の膝裏の痛み

Last Updated on 2024年8月2日 by sakura

自分も経験したことがありますが、椅子から立ち上がって歩こうとした時に突然膝裏や膝の外側が痛くなってしばらく足をひきずって歩くようなことがあります。

これは座っている時に主に太ももの後ろ側の筋肉が硬くなった為。椅子から立ち上がる時に硬くなっていた太ももの後ろ側の筋肉は、急に伸ばされたため抵抗して更に縮んでしまいます。

筋肉というのは縮むことしかできないので何かあるとすぐに縮んで硬くなってしまうのですが、これはぎっくり腰や寝違え等の筋肉系の痛みの原理と同じで起きる場所が違うだけなのです。

原因となる筋肉は骨盤から膝の外側までつながっているので、痛みは膝裏よりも膝の外側に出ることが多くなります。太ももの真ん中ではなくて一番端っこが痛くなるというのは不思議ですね。

この時に膝裏が痛いからといって膝裏にマッサージをしたり湿布を貼ったりしてもあまり意味がありません。筋肉が硬くなったことによって起きる痛みは、痛い部分には原因がないことの方が多いからです。

綱引きをイメージしてください。力の強い方側に引っ張られてしまいますよね。それと同じです。綱引きの綱を太ももの後側の筋肉と考えるとその筋肉を膝裏と骨盤で引っ張り合いをしているのです。そして骨盤側が優位になって膝裏側が引っ張られて伸ばされてしまった状態になると膝裏に痛みが発症するのです。

対策としては骨盤側と膝裏側のバランスをとれば良く、筋肉が強くなっている方が硬くなっているので骨盤側の筋肉を緩めてあげれば膝裏側が引っ張られることが減少して痛みは軽減していきます。

また、太ももの後側と外側の筋肉が緩めば楽になるのでその部分のストレッチをしても良いでしょう。数日続くようでしたらどこかで治療に行くことも考えてみてください。