筋肉が原因の手指の痺れとは?

Last Updated on 2025年11月12日 by sakura

首の骨の隙間が狭い?

手や腕の痺れで病院を受診すると、「首の骨と骨の間の隙間が狭くなっています」「椎間板が神経を圧迫しています」と言われることがよくあります。
確かに、椎間板ヘルニア頚椎症といった症状では、首の神経が圧迫されて腕や手に痺れが出ることがあります。

椎間板は、背骨(椎骨)と椎骨の間にあるゼリー状のクッションです。
これがはみ出すことで神経を圧迫し、腕に痛みや痺れが出るというわけです。

投薬やリハビリで治療を続けているけれど…

一般的な治療は、投薬リハビリが中心です。
しかし実際には、薬で痺れを抑えながら自然に症状が落ち着くのを待つ、という「経過観察」の意味合いが強い治療法です。
つまり、椎間板そのものが元に戻るわけではないのです。

もし本当に椎間板が神経を圧迫しているならば、私たちのような手技療法(整体・接骨院)では直接的に「はみ出した椎間板を戻す」ことはできません。
この場合、手技療法での改善は難しいのが現実です。

手指の痺れは「筋肉」が原因のこともあります

しかし、手や指の痺れの原因は必ずしも「骨や椎間板」だけではありません。
実は、筋肉や筋膜の問題でも同じような痺れが起こることがわかっています。

特に多いのが、

  • トリガーポイント(筋肉のしこり)
  • 筋膜の癒着(滑りの悪さ)

これらの筋肉のトラブルは、首や肩、腕の筋肉に発生し、そこから離れた場所(手や指など)に関連痛や痺れを引き起こします。

「骨の隙間が狭い=痺れの原因」とは限らない

たとえ「首の骨の間が狭くなっている」と診断されても、
それが実際に痺れの原因であるとは限りません。

画像上では隙間が狭く見えても、症状が出ていない人もたくさんいます。
逆に、隙間が正常でも痺れを訴える方も少なくありません。

つまり、筋肉や筋膜の問題による痺れの可能性も常に考慮する必要があるのです。

当院でのアプローチ

当院では原因となる筋肉を探し、その筋肉にアプローチすることにより上肢の痺れを取り除く施術を行っています。

もちろん、すべての症状が必ず改善するわけではありません。
しかし、上肢の痺れの原因が筋肉であった場合、早い段階で効果を実感できるケースが多くあります。

一方で、原因がそこになければ何度施術を行っても改善は見られません。
この点が、「だらだらと治療を続けない」という当院の考え方でもあります。

改善しない手の痺れに悩んでいる方へ

首の牽引やマッサージを続けてもなかなか痺れが取れない場合、
一度「筋肉や筋膜由来の痺れ」を疑ってみることをおすすめします。

筋肉性の痺れは、アプローチが的確であれば短期間で変化を感じられることもあります。
ぜひ一度、専門的な評価と施術を受けてみてください。

最後に

  • 手や指の痺れは、椎間板の圧迫だけが原因ではない
  • 筋肉や筋膜のトラブル(トリガーポイント・癒着)が関係していることも多い
  • 画像検査では原因が特定できない場合、手技療法が有効なケースもある

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