温熱療法
温熱療法の働きは温めることによって筋肉をゆるめて血行を良くすること。その結果血行が良くなると栄養物質を持ってきて老廃物や発痛物質を洗い流すので痛みの緩和や筋肉等の修復を早めます。更に温めることは自律神経にも影響を与えるので体調を整えるのにも有効です。
温熱療法と対立するものにアイシングがありますが、アイシングが必要なのは急性期の痛みと片頭痛ぐらいでそれ以外は殆どが温熱療法で対応しています。
当接骨院では温熱療法として電気によるホットパックを使っています。電気毛布のような感じのもので温めることによって筋肉を緩めて血行を改善し痛みを和らげます。温熱療法には乾熱と湿熱があって湿熱の方が筋肉が緩みやすいのですが服の上からだと濡れてしまうし手間もかかるのであまり使われません。簡便で場所も取らないので使いやすく多くの接骨院でも使われています。
病院のホットパックは本当は湿熱なのですが使用中はホットパックからお湯が染み出してくるのでそのままだと服が濡れてしまいます。そのためビニール袋に入れてタオルでくるんで使うので実際は乾熱です。
リネンの袋の中にオーガニックの小麦が入っているスウェーデン製のウィートヒートというホットパックもたまに使っています。夏は冷凍庫で凍らせて頭等を冷やせますし冬は電子レンジで温めて肩、腰、お腹、背中等にのせておくと20分位はもちます。焦がすとパンのようなにおいがしますがそれはそれで良い香りです。大変気に入っていたのですがウィートヒートの輸入を扱っていた会社がなくなってしまい他に扱ってくれるところがないので入手が困難になってしまいました。
代わりに現在は同じ様にレンジでチンするモイストヒートパックを鍼灸気功治療で使っています。ウィートヒートは家庭用なのですがモイストヒートパックは医療用で中に水分を蓄積するビーズが入っているので湿熱になります。霧吹きで湿らせてレンジでチンしてタオルでくるめばいいのです。タオルは湿りますが服をまくって当てるので問題ありません。他の湿熱の温熱療法よりも簡便なので重宝しています。
セルフケアとして温熱療法をするにはは乾熱よりも湿熱の温熱療法が効果があるのでできるのであれば火傷に気をつけてそちらをやってください。風呂、蒸しタオル、足湯等です。