干渉波と中周波
低周波治療器
昔から接骨院には低周波治療器というものがありました。
低周波は筋肉をマッサージする働きがありますが、皮膚で消費されてしまうためあまり筋肉まで届きません。
つまりそれ単体では筋肉に対してはほとんど効果がありません。
周波数というのは高ければ高くなるほど体の奥に入っていくことができる性質があります。
中周波は筋トレで有名になったように低周波よりも中周波の方が筋肉まで届くのです。
ところが中周波にも周波数が高くなると今度は筋肉が反応しなくなるという欠点があります。
中周波がせっかく筋肉まで届いてもマッサージをしてくれないのです。
これでは筋肉は弛緩しないので当然血行も回復しませんし、疼痛も緩和しません。
干渉低周波治療器
そこで低周波と中周波のいいとこ取りをした干渉低周波というものができました。
中周波を使って筋肉まで侵入した後に中周波同士をぶつけて(干渉して)低周波を作り出す機器です。
これは今はありませんが以前に職場で使っていました。
例えば3050Hzと3000Hzの中周波にをぶつけあうと相殺して50Hz残りますよね。
50Hzは低周波なので筋肉が反応してマッサージすることができるようになるのです。
中周波治療器
今使っている機器は名前は中周波ですが実際は中周波と低周波がくっついています。
中周波が低周波を運んで筋肉まで届け、その後中周波と離れた低周波が筋肉のマッサージをするのです。
中周波の周波数をあげていくほど低周波でマッサージしている部分が深くなるのがわかります。
まとめ
中周波と干渉低周波は筋肉を緩める働きがあるので急性期以降に使用すると効果があります。
要するに筋肉が硬いことによって痛みが出ているものに有効です。
頭痛、肩こり、急性期以降の腰痛、肩が固まって挙がらない五十肩、手足のしびれ等です。
逆に急性期に使うと傷口を広げてしまう可能性があります。