腰が伸びない腰痛

Last Updated on 2024年8月10日 by sakura

腰が伸びない腰痛

ぎっくり腰や腰痛の場合は「腰を前に曲げると痛い」というのがメインの訴えです。ところが中には腰が丸くなった状態で来院される方がいます。このタイプの腰痛はどちらかと言うと腰の痛みよりも「丸くなった状態から真っ直ぐな姿勢にならない」「腰が伸びない」という姿勢のことを最初に訴えます。

大抵のものは時間がたてば軽減していくものなので、病院ではそれまでのつなぎとして痛み止めの薬や湿布を使うようですが、それでは丸まった腰はすぐには元に戻りません。

接骨院では電気と手技がメインになるため的確な原因を見つけないと薬や湿布ほどの威力は発揮できませんが、原因を見つけることが出来ると薬や湿布以上の効果が期待できます。ただしどこの接骨院でも良いというわけではありません。

原因

使いすぎ

腰が伸びない腰痛の原因の大半は大腰筋が使い過ぎによって硬くなるため。簡単に言うと疲労です。この筋肉は主に姿勢の保持や歩行に関与するので特に事務作業、車、電車、体育座り、長座、ソファー等長時間同じ姿勢で座ること、長時間の歩行、階段、坂、いつもと違う重い靴を履く、繰り返し腰の曲げ伸ばしをすることによって疲労して硬くなると考えられます。

体調不良

細菌やウィルスが入っただけで風邪にならないのと同じように、筋肉を使いすぎただけではぎっくり腰や腰痛にはなりません。睡眠の問題、不規則な生活、体調の問題、身の回りの環境の問題等のストレスが大きくなると自然治癒力は低下して筋肉の修復が遅れます。この時に腰の筋肉が一番弱っているとぎっくり腰になる確率が高くなるのです。

症状

このタイプの腰痛は椅子から立ち上がる時にぎっくり腰になることが多く、腰を丸めた状態で歩くようになります。硬くなっている筋肉は急に伸ばされるのを嫌い、反射的にかえって縮んでしまうからです(ストレッチをする時にゆっくり伸ばすのはこのためです)。

腰が丸まっているので仰向けになると痛みがありますが、膝を立てると大腰筋が緩むので楽になります。仰向けよりもうつ伏せは楽なのですがその状態から両膝を曲げていくと痛みがでます。

予防

普段から長時間続けて座らない等の使い過ぎを避けることと生活習慣の改善が必要です。

対策

腰が伸びないぎっくり腰の場合は原因となっている大腰筋を緩めることができれば痛みが減って腰は伸びるようになります。しかし慢性的な腰痛と違ってぎっくり腰の場合は筋肉が驚いている状態です。無理にストレッチなどをして伸ばそうとしても反発されて悪化する可能性もあるので専門家に見てもらうのが無難です。