腰痛治療で必ず聞かれる“発症日”の理由

Last Updated on 2025年10月28日 by sakura

なぜ「発症した日時」を聞くのか?

病院でも、接骨院でも、鍼灸院でも、治療を受けるときに「いつから痛みが出ましたか?」と聞かれることが多いと思います。
あまり気にせず答えている方も多いかもしれませんが、実はこの「発症日時」という情報は、とても大切な意味を持っています。

今回は、腰痛を例にしてその理由を簡単にご説明します。

① 現在の状態を把握するため

腰痛は、発症からの期間によって状態が大きく変わります。

  • 発症から3日以内:急性期(炎症が強く、痛みが鋭い時期。ぎっくり腰

  • 発症から1ヶ月以内:回復期(炎症が治まりつつあり、動きも少しずつ改善)

  • 1ヶ月以降:慢性期(炎症というより自然治癒力の問題が多い。慢性腰痛

このように、患者さんが「今どの時期にいるのか」を知ることで、適切な治療方法を選んだり、無理のない目標設定をしたりできます。

② 今後の経過を予測するため

腰痛は、一般的に以下のような経過をたどります。

  • 発症から3日目くらいまで:痛みが強くなる「上り坂」

  • 4日目以降~1ヶ月ほどで:徐々に痛みが引いていく「下り坂」

もちろん個人差はありますが、発症した時期と今の症状を照らし合わせることで、「あとどれくらいで良くなるのか」「どんなことに気をつけた方がいいのか」といったアドバイスがしやすくなります。

③ 適切な治療法を選ぶため

腰痛に限らず、痛みの治療は「急性期」と「慢性期」で内容が変わります。

特に発症から72時間以内は炎症のピークとされており、この時期には患部を冷やすなどの急性期専用の治療が必要になります。
一方で、72時間を過ぎて炎症が落ち着いてくると、通常の腰痛治療やリハビリへと切り替えていきます。

そのため、正確な発症日時を知ることは治療の質に直結する大切な情報なのです。

④ 保険の適用にも関係します

接骨院では、原因がはっきりしているケガ(例:ぎっくり腰や捻挫など)に対して保険が適用されます。
いつ、どんな動作で痛めたのかを確認することで、保険適用の対象になるかどうかを判断するためにも、発症日時の確認が必要です。

最後に

「いつから痛みが出ましたか?」という質問には、
✔ 症状の正確な把握
✔ 治療内容の選択
✔ 回復までの見通し
✔ 保険適用の判断
など、たくさんの意味が含まれています。

ちょっとしたことのように思えるかもしれませんが、私たち施術者にとってはとても大切な情報になります。
ぜひ来院時には、できるだけ正確に教えていただけると助かります!

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