接骨院と整骨院と整体院の違い

Last Updated on 2024年8月9日 by sakura

昔は接骨院に行っている年配の人が「マッサージに行ってる」と言っているのをよく聞きました。接骨院はマッサージをするところだと思っていたようです。

今では同様に「整体に行ってる」と言うのも聞くようになりました。どうやら接骨院も整骨院もマッサージも整体も同じだと思われているようです。どちらもマッサージがメインになっているところが多いですからね。

病院に行ってる人が病院でマッサージや整体を受けていても「マッサージに行ってる」とか「整体に行ってる」と言うことはありません。「病院に行ってる」って言います。不思議ですね。

接骨院と整骨院が同じということを知らない人は結構います。逆に知っていたらこの人は行き慣れている人か同業者かと疑うくらいです。接骨院と整骨院の違いは下記のようなことになります。

  • 柔道整復師の免許  → 接骨院、整骨院
  • 鍼灸師の免許    → 鍼灸院
  • マッサージ師の免許 → マッサージ院、指圧院

柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師は国家資格なので色々規制がありまして開業する時の施設名が上記のように決められています。正確には接骨院が正式で整骨院はまあ名乗ってもいいでしょうと言う感じですが。逆に言うと接骨院は柔道整復師でないと名乗れない、鍼灸院は鍼灸師でないと名乗れないということです。

だから施設の名前を見ればどのような資格の人がやっているかがわかるのです。施術に関しても国家資格は教育システムが全国で統一されているので施術内容の外枠は概ね似ています。もともと鍼灸もマッサージも柔道整復も各個人でまちまちの施術法だったはずですが公的資格になる時には施術の外枠は統一しないといけないので統一したはずです(多分)。

一方、整体というのはあいまいで30年位前には整体という言葉はほとんど知られていませんでした。いつのまにか有名になったのですが民間資格のため規制がないので色々な人が名乗っているわけです。なので整体師の資格 → 整体院 ということにはならないのです。

もともとは国家資格のない方が整体院を名乗っていたようですが現在は柔道整復師でも鍼灸師でも整体院の看板を掲げています。要は自費による手技治療をおこなっていますよという意味だと思います。当院の自費施術も整体と名乗っています。今や整体は業界を代表する名前になっています。

では整体師の資格はどうなっているのか。整体院が色々な人が名乗っているのと同様に整体師という資格も色々な団体で発行しているはずです。極端に言えば今日から整体師と言えば整体師になれるのです。更に公的な資格ではないので教育システムが全国で統一されていません。だから施術法はまちまちなのです。それが良いところでもあり悪いところでもあるのです。

結論として整骨院と接骨院は同じ柔道整復師が経営しているものであるということ。整体は統一されていないのでどのような施術をするのかはわからないということになります。今はインターネットがあるから調べてから行く必要がありますね。