「ここを動かすと痛いのですが思い当たる節がありません。何故でしょうか?」と聞かれることがあります。自分も本人ではないので真実はわかりませんが、そのような人は次の2つのどちらかにに当てはまることが多いような気がします。
1つ目は徐々に身体が悪くなっているのに気がついていない場合が考えられます。痛みは信号で例えると「青→黄→赤」という順番で悪くなるのですが少しづつ悪くなっていくと赤になるまで気が付かないということ。ゆでガエルの法則と同じですね。つまりは自分の体の声を聴けていなかったのです。
悪いところで安定していたことに慣れて気がついていなかった場合もあります。例えば30点で痛みが起きるとします。その時に90点であればよほど何かが重なって起きない限り痛みは出ませんが50点のあたりをいつもウロウロしているとちょっとしたことで痛みが出やすくなります。同じ部分が繰り返し痛くなる人がここに入ります。
2つ目は考え方の問題で痛みはそこだけの問題と考えている人が多いということ。その部分を酷使した覚えがないので思い当たる節がないと思ってしまう、つまりは木を見て森を見ていないのです。
知らないうちに出てくる痛みは局所の問題よりも全身の影響で起きることが多く、また日常生活での習慣が関係することが多いのです。内臓の不調、睡眠不足、眼や歯や顎の問題、環境の変化、不規則な生活、天候、仕事や対人関係の問題等のストレスが大元になり自律神経のバランスを狂わせることによって筋肉が硬くなれば腰痛や肩こり、内臓が不調になれば内臓疾患へと枝分かれしていくのです。