接骨院と病院で同じ疾患での保険治療の併用は不可
稀なのですが整形外科に通院中の方から当院に転院したいとういう相談があります。
例えば腰痛で病院に通っている人が同時期に接骨院にも通うということはできません。これは保険を使って病院と接骨院の併用をしてはいけないことになっているからです。
治りが良さそうな気がするのでしょうが保険を使うならば病院か接骨院かのどちらか一つだけにしましょう。どうしても両方通いたいのであれば片方は保険を使わずに自費で行くようにしてください。
同時期に腰痛で病院と接骨院に保険治療をした場合
治療費というのは患者さんが3割負担して残りの7割が健康保険組合が支払うもの。もし病院と接骨院で同時期に治療を受けた場合、病院も接骨院も健康保険組合に腰痛の治療をしましたという請求書を出すので、この時に健康保険組合は病院と接骨院の2箇所で同時期に腰痛の治療していたということがわかるのです。その場合は病院には健康保険組合から治療費が支払われますが、接骨院には支払われません。
そのためそのような場合は最初からお断りするか自費での治療になります。
接骨院と接骨院も併用不可
接骨院の掛け持ちも不可です。保険で対応してしまうと先程と同じで健康保険組合からどちらか一方の治療費の支払いが拒否されます。支払いが拒否されるのがわかっているのにわざわざ請求するわけにもいきません。
そのためそのような場合は最初からお断りするか自費での治療になります。
つまり整形外科との併用や接骨院同士の併用は保険の制度上の問題で出来ないので、もし両方通うのであれば片方は自費で行うようにしてください。