「身体の歪みを取ってもまた元に戻りますよね。」という質問を受けたことがあります。
おそらく歪みをとっても元に戻るなら意味がないのじゃないかということなのでしょう。確かに例え正常になっても毎日の生活の上で人間の身体はまたゆっくりと歪んでいくかもしれません。ただし修復する機能も同時に持ち合わせているので体調管理を正しく行えれば歪みにくくはなります。
こう考えると良いのではないでしょうか。例えば掃除をしてもすぐに汚れるのであれば掃除をしなくても良いのでしょうか。髪の毛は切ってもまた伸びるから切る必要はないのでしょうか。食事をしてもまたお腹が空くから食べなくても良いのでしょうか。
身体の歪みを指標として治療している側からすると歪みの延長線上に痛みや痺れがあると考えています。歪みを黄色信号と考えるとそのままにしておけば次は赤信号になるわけです。歪みをとって青信号にしておけば赤信号になるまでにワンクッションあるのでその間に自然治癒力によって持ち直すこともできるのです。だから歪みをとる意味はあるのです。ただ歯の定期検診や定期的に健康診断がありますが、筋肉や骨格の定期的な検査はありません。
パソコンもフリーズした場合に再起動にすれば元のようにサクサクと動きます。人体も続けて使っているうちに少しづつ動きが悪くなって何処かに痛みが出るので、たまに調整しておけばサクサクと動くようになるのです。そのためにどこかで一度リセットしておいた方が何かと良いはずなのです。