微弱電流

以前にも書いたことがあるのですが当院で使用している電気療法に微弱電流(マイクロカレント)というのがあります。

この機器は名前の通り微弱な電流を流します。自分が今まで使ってきた電気療法は大体筋肉をピクピクと動かして筋肉を緩め血行を改善させるのが目的です。結果として血行を良くすることによって発痛物質を流して痛みを軽減させ、同時に血液が持っている酸素や栄養を細胞に与え修復を促進させます。

一方微弱電流は違います。こちらはさらに小さな単位である細胞に直接関与し修復する機能があるのです。

正常な細胞は自ら作り出しているエネルギーを使って細胞の修復をおこなっているので細胞に問題があるとエネルギーが不足して修復ができなくなります。この時に他の細胞から流れて来る電流がエネルギーを増やして細胞の修復の手伝いをして正常な細胞に戻します。この電流は微弱電流と同じ強さのため外部から人工的に微弱電流を入れることで細胞の修復を助けることができるのです。

微弱電流は微弱という名前の通り基本的には何も感じません。何も感じないので身体の抵抗を受けずに細胞まで入りこむことが出来るのです。

接骨院で扱う疾患にはほぼ対応できます。筋肉が傷ついた場合の修復にも使えますし、痛みを取ることもできます。急性期も慢性期も使えるのが強みです。ただしぎっくり腰が瞬時に良くなるとか寝違えが速攻で治るというわけではありません。

個人的には指の火傷をした時に15分の微弱電流で痛みの消失するのを何回も体験しています。あくまで自分用ですが自分の歯の痛みを抑えることも出来たことがあります(お勧めはしません)。

以前は1台数百万もしましたが今では手に収まるサイズで数万円で購入できるようになりました。運動選手等は持っていても良いかもしれませんね。