Last Updated on 2024年8月15日 by sakura
頭痛になると家にある市販薬で様子を見ることが多いですよね。自分もかつて頻繁に頭痛があった時はそうでした。緊張型頭痛の場合は1回服用しただけで30分以内にほとんど解消していましたので2回続けて服用した記憶がありません。
通常は1回服用しただけで頭痛が良くなることが多いと思いますがたまに時間が経つと痛みが戻ってくる場合があります。こうなると心配になって病院に行くことになります。それでも良くならない場合に当院に来られるパターンが多いです。
頭痛薬は痛みを抑えることはできるけれど頭痛を治すことはできません。それは原因がはっきりとはわからないからです。そこでとりあえず痛みを抑える薬をだしてその間に自然に治るのを待っているのです。
たまに画像検査で原因がわかる頭痛がありますがこれは安全ではない頭痛なので当院では対応出来ません。ところが原因不明の頭痛はほとんどが緊張型頭痛か片頭痛であり、こちらの方が比較的安全な頭痛なのです。だから当院でも対応しているのです。
頭痛を治すことができるのは本人の持っている治癒力。頭痛薬で痛みを抑えている間に身体は頭痛を治そうとします。基本的に頭痛は数時間で良くなる場合が多いので薬の効果がある間に身体の治癒力が治してしまうのです。ところが中には数日かかる頭痛もあり、その場合は薬が切れると痛みが戻って来てしまいます。
薬が効いている間は痛みが治まっているというのであれば頭痛薬は本来の目的を達しています。その場合は継続して服用すれば良いわけです。ただしこれは病院で薬を貰った場合の話で市販薬の場合は病院へ行って診てもらってください。
一方そのような頭痛の場合我々のような手技療法ではどうするのか。
頭痛の大部分を占める緊張型頭痛では肩こりを訴える方が多くマッサージや鍼灸等で肩こりをほぐしていくと楽になることが多いので首肩の筋肉のこりは頭痛に直接関係しているのがわかります。「原因不明→肩こり→頭痛」(本当は肩こりではなくてトリガーポイントだと考えていますがわかりやすく肩こりで統一します)となります。
頭痛薬は「肩こり→頭痛」の「→」の部分を遮断する働きがあります。遮断されているうちに「肩こり」が治るのを待つわけです。手技療法は「肩こり→頭痛」の「肩こり」の解消を目的としています。つまり薬と手技療法では治療する部分が違うので薬で効果がなかったらマッサージや鍼灸や整体等の手技療法も考えるのも一つの方法です。
その場合でも治療後は楽になった気がするけれど戻ってしまうということがあります。これも上記と同じで時間がかかる頭痛であったり長年の頭痛であればそのようなこともあります。治療後に数時間でも楽になるのであれば効果はでているのでしばらくは続けてみてください。
まとめると頭痛には数時間で良くなるものから数日以上かかるものがあるので1回や2回の服用では痛みが戻ってくることもあるということ。頭痛薬は痛みを抑えるためのもので頭痛自体を治すわけではないということ。治療を受けに行くのであれば最初は病院に行くのが良いということ。肩こりの治療で頭痛が治ることが結構あるので手技療法も考えて見ると良いということ。
頭痛に効果があったかどうかの確認はその頭痛が消失したか、消失している時間が長くなっているか、頭痛の頻度が減っているか等であって単純に頭痛があるかないかだけで考えないということになります。
この考え方は頭痛に限りません。腰痛でも坐骨神経痛でも膝痛でも同じです。