冷え性の対処法

はじめに

暑い時期は冷え性とは無関係だと思われがちなのですが、エアコンや冷たいものの取りすぎでかえって冷えが強くなる人が多くなります。対策としては身体を温めるのが良いのですがそれ以外にも対策があります。

手足が冷える人の場合は「一時的な手足の冷え」と「慢性的な手足の冷え」2つに分類して考えるといいかもしれません。「一時的な手足の冷え」というものはなったばかりなので原因というのが見つけやすく、それをもとにすれば「慢性的な手足の冷え」にも対処ができる可能性が高くなります。

ではどのような時に普段健康な人が一時的に手足に冷えが出やすいのか考えてみます。

寒い時

寒い時に手足が冷たくなるのは手に冷たい空気が当たっているからというよりも、体温が下がるのを身体が恐れた結果として手足が冷たくなります。

人間は正常な体温から数度下がるだけで生命の危機に陥ります。そのため体温を下がる恐れがある時は交感神経を優位にして一番大事な脳と内臓の体温を下げないように血液を集中させてその部分を守ろうとします。本体を守るために末端には泣いてもらうことになるのでその分手足には血液は少なくなって冷たくなるのです。

極端な例が凍傷で「寒さ→交感神経優位→手足の冷え」ということです。冬になって木の葉が木から落ちるのも同様です。

対策としては身体に「体温は下がらないよ」ということを教えてあげる必要があります。つまり身体の熱を作っている6割は筋肉なので身体を動かして体温を上げること、全身を保温することになります。

緊張している時

人前に立つ時や試合前等には緊張により交感神経が優位となり手足が冷たくなります。「緊張→交感神経優位→手足の冷え」と言うわけです。

対策としては深呼吸や身体を動かす等。仕事等での緊張は退職まで続くことになるので休日は趣味、家事、運動等をして仕事のことを忘れる時間を設ける必要があります。

体調不良

体調が悪い時も交感神経が優位となることが多く手足は冷たくなります。「体調不良→交感神経優位→手足の冷え」となります。

対策としては日頃の体調管理、手足を温める、深呼吸、睡眠となります。

ストレスと交感神経がメイン

上記の3つとも「〇〇→交感神経優位→手足の冷え」という流れですがこの〇〇はストレスという言葉と置き換えることができます。ストレスが続くと交感神経が優位の状態も続いてしまいますが、そうなると先ほど「寒い時」で言ったように手足に血液が行かなくなるので手足が冷たくなるのです。

ただこれら上記の3つで手足が冷たくなるのは自然なことでそれぞれの原因が終息すれば治るので特に問題はありません。問題なのはこれらのことがないのにも関わらず長時間手足が冷たくなっている場合。つまり原因不明で自律神経が乱れて交感神経が優位な状態が続いてしまっている場合が問題なのです。

対策としては運動や保温、深呼吸、睡眠等により交感神経と対立関係にある副交感神経を優位な時間を増やすということになります。

更に手足の冷えは交感神経が優位な状態の一症状に過ぎず、手足の冷え以外にも自覚症状があるのであればそれも交感神経が関係している可能性が高くなります。

例えば手足の冷えと腰痛と肩こりが同時にあれば「ストレス→交感神経優位→手足の冷え、腰痛、肩こり」と考えられます。ストレスに対処して自律神経のバランスを調整できればそれらの症状は軽減していくはずです。

冷え性の治療

冷えというのは東洋医学的な考えでは昔からありました。「冷えは万病のもと」とも言われ単に手足が冷えているのではなく全体の調子がおかしくなっているので手足に冷えが起きているのです。

当院では鍼灸気功で全体の気の流れを整えることによって冷え性を改善していきます。

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