腰痛で「何をしていて痛くなりましたか?」と聞くのはなぜ?

腰痛で来院された患者さんには、「何をしていて痛くなりましたか?」と必ずお聞きしています。

「何のためにそんなことを聞くのだろう?」と思われるかもしれません。

実は、この質問は単に原因を知るためではありません。

発症した状況は、当院で施術できる腰痛なのか、それとも病院で診てもらった方がよい腰痛なのかをふるい分けるための一つの手がかりになります。また、当院で施術できる腰痛であれば、主に筋肉にどのような負担がかかったのかを考えるための大切な情報にもなります。

今回は、腰痛の問診で発症理由を詳しくお聞きする理由をご紹介します。

当院で対応できる腰痛なのか

腰痛といっても、すべてが接骨院で施術できるものとは限りません。

中には、病院で検査や治療を受けた方がよい病気が隠れていることもあります。

そのため当院では、「何をしていて痛くなったのか」だけでなく、痛みがどのように変化するのかも確認しています。

例えば、

  • 動くと痛みが強くなるのか
  • 楽になる姿勢があるのか
  • どの姿勢でも痛みが変わらないのか

などをお聞きしながら、筋肉による腰痛なのか、それとも病院で診てもらった方がよい腰痛なのかを考えています。

筋肉にどのような負担がかかったのか

病院での検査が必要な腰痛ではないと判断した場合は、次に筋肉にどのような負担がかかったのかを考えていきます。

例えば、前かがみになった時に痛くなったのであれば、身体の後ろ側の筋肉が伸ばされたことで負担がかかった可能性が最初に考えます。

一方で、長時間座っていて痛くなった場合には、座っている姿勢で負担がかかり続けた筋肉が硬くなった可能性が最初に考えます。

このように、発症した状況から筋肉への負担を推測し、その後の検査や施術につなげていきます。

※椎間板等もありますがこの記事では分かりやすくするため「筋肉」で統一して表現しています。

発症理由だけで判断するわけではありません

もちろん、発症理由だけで判断することはありません。

同じようなきっかけで痛みが始まっても、実際には違う原因であることがあります。

そのため当院では、発症理由に加えて、

  • どの動きで痛いのか
  • 痛みは変化するのか
  • 楽になる姿勢はあるのか

なども確認しながら、本当に筋肉に負担がかかっている腰痛なのかを考えていきます。

問診で得られた情報と、その後の検査結果を合わせて施術方針を決めています。

発症理由が分からなくても評価できます

「朝起きたら痛かった」
「気が付いたら痛くなっていた」
「思い当たる節がない」

という方も少なくありません。

そのような場合、当院では現在一番痛い動作を確認します。

経験上、その動作が発症時に筋肉へ負担がかかった動作であることが多いからです。

「思い当たることはありません」とおっしゃっていた方でも、一番痛い動作を一緒に確認していくうちに、「そういえば、この動きをした時だったかもしれません」と思い出されることも少なくありません。

もちろん、最後まで発症理由が分からなくても特に問題はありません。

発症理由は原因を見つけるためのヒントの一つに過ぎないからです。

まとめ

腰痛で発症理由を詳しくお聞きするのには、主に三つの目的があります。

一つ目は、病院で診てもらった方がよい腰痛ではないかを確認するためです。

二つ目は、健康保険が適応となる負傷なのかを判断するためです。

三つ目は、筋肉にどのような負担がかかったのかを考え、施術方針を決めるためです。

問診では、一見すると関係がないように思えることまでお聞きすることがあります。しかし、その一つひとつが適切な判断と施術につながる大切な情報なのです。患者さんにとっては何気ない出来事でも、施術方針を決める重要なヒントになることがあるのです。

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