Last Updated on 2024年8月10日 by sakura
間欠性跛行
歩いていると段々足が痺れてきて歩けなくなるという症状があります。これは「歩く→足が痺れて歩けなくなる→立ち止まって休むと回復」を繰り返す間欠性跛行というもので、神経が圧迫されることにより起きる場合と血行不良により起きる場合があります。
脊柱管狭窄症
神経圧迫による間欠性跛行の代表的な疾患は腰部脊柱管狭窄症。脊柱管とは背骨の中にある神経が通っている通路のこと。その脊柱管が狭くなることによって神経が圧迫されるのが原因とされています。
閉塞性動脈硬化症
血行不良による間欠性跛行の代表的な疾患は閉塞性動脈硬化症。動脈硬化が起こることによって主に足の血管が狭くなり充分な血液量を保てなくなるのが原因とされています。
当院の対応
脊柱管狭窄症も閉塞性動脈硬化症も本当にそれが原因である場合は当院では対応できません。脊柱管狭窄を治すことも動脈硬化を治すことも当院の手技では出来ないからです。
ただし神経圧迫や血行不良を引き起こすのはその二つだけではなく、当院でも対応できるものがあります。
それは筋肉による神経圧迫や血行不良の場合です。腰椎から出た神経は血管と並走して筋肉のトンネルの中を通って下肢に続くため、どこかで筋肉が硬くなるとトンネルが狭くなって神経だけでなく血管も圧迫されるのです。
血管が圧迫されていても動かなければそれほど血液を必要としないため症状は出てきませんが、血液がより必要となる歩行では必要十分な血液が運ばれて来なくなります。ガソリンが切れれば車が動かなくなるように血行不良となると痺れや間欠性跛行を引き起こすのです。
中には「私は脊柱管狭窄症と言われたので筋肉は関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、脊柱管狭窄症と間欠性跛行との関係は必ずしも一致しません。もし病院で治療してもなかなか良くならないのであれば筋肉が原因の可能性も考えられるのです。
対策
セルフケア云々よりも最初は病院で診てもらって治療を受けるのが基本。それで良くなれば其れで良し。しばらくたっても変わらなければ筋肉の可能性も考えて治療院を探すのが良いでしょう。
治療
間欠性跛行、脊柱管狭窄症ともに病院以外で保険を使えるところはありません。当院でも整体治療か鍼灸気功治療による自費治療になります。
通院間隔
間欠性跛行の原因が筋肉であるかどうかは治療して軽減しているかどうかで判断するしかありません。基本的には週1~2回のペースですが、その人の症状の強さによって通院頻度は変わります。数回通って症状の変化を見て継続するかどうかを決めています。