重いものを持ってぎっくり腰

ぎっくり腰の発生動作

ぎっくり腰の予防に重いものを持たないようにしていませんか?

確かに重いものを持った時にぎっくり腰になりやすいというイメージが一般的かもしれませんが、実際のところはそれほど多くはありません。重い物を毎日繰り返し持つことの多い人はぎっくり腰になりやすいのは確かですが、それ以外の人の場合はぎっくり腰の原因とはあまりなりません。前に屈んだりした時とか何気ない動作で起きる方が多いのです。

もしなるとしたらもともとぎっくり腰になる要素を充分に抱えていた状態の人が何気ない動作や重いものを持つことで最後の駄目押しになるということです。

重いものを1回持つ度にぎっくり腰になる人は殆どいませんが、毎日繰り返し重いものを持つ人はぎっくり腰になりやすくなります。これは繰り返し腰を使うことによって起きる腰の筋肉疲労が回復していない状態で翌日も同じ動作を繰り返すからです。

同じようなことに座るということもあります。座ると言い行為は腰に負担がかかるもので、それを1日何時間も毎日繰り返すとやはり疲労が回復せずにやがてぎっくり腰へと向かいます。重いものを運ぶ作業をしていない人はこちらの方が原因になります。

これらは肉体的に筋肉が疲労して硬くなるのですが、環境の変化や体調の変化などのストレスによっても筋肉が硬くなるので、この筋肉の疲労とストレスが合わさると腰の筋肉の硬さが取りにくくなります。そのような状態の時に重いものを持つとぎっくり腰になりやすいのです。

そのため腰だけではなく身体の疲労回復を促進するということが大事になってきます。

そして体調が悪ければ重い物に限らず、くしゃみをしても、椅子から立ち上がっても、少し屈んでも起きる可能性があるのであらゆる動作に注意しなければいけなくなります。

そう考えると普段から重い物を持つときに気をつけるよりも体調管理に気をつける方が大事になるのではないでしょうか。