肘関節の痛み

肘関節の痛みが良くならない

肘関節の痛みがなかなか良くならない人は2つに分類して考えると対処法というのが見えてきます。例えば火傷には「熱いものに触れた時に起きる火傷」と「それほど熱くないために長時間触れてしまうために起きる低温火傷」がありますが、低温やけどの方は気がつきにくく治りが遅いと言われています。

肘関節の痛みもこれと同じで「ぶつけた時のように瞬間的に痛めた場合」と「同じ動作を繰り返して痛めた場合」があり、後者の方が気がつきにくく治りが遅くなります。「ぶつけた時のように瞬間的に痛めた場合」は肘に電気をかけたり、湿布をしたり、マッサージをすれば短期間で良くなりますが、「同じ動作を繰り返して痛めた」、つまり使いすぎの場合は疲労が関与しているので治りが悪くなるのです。

使いすぎ

肘関節の痛みで有名なのはテニスをしている人に起こる事が多いテニス肘野球をしている人に多い野球肘、ゴルフをしている人に多いゴルフ肘が挙げられますがどれも正式名称は上腕骨外側上顆炎もしくは上腕骨内側上顆炎という同じものです。

原因は肘を繰り返し使うことによる疲労なので先ほど言ったように治りは遅くなるのです。他にも飲食関係、介護関係等の人達のように重い物を長時間繰返して持つようなことが多い人、意外ですがデスクワークの人にもよく見られます。症状としては布巾を絞ったり、物を持ったり、ペットボトルの蓋を開ける時等に痛みがみられます。

筋肉

動かすと痛みがでるのは筋肉が硬くなっているため。筋肉を硬くさせる要因は使いすぎによる「疲労」。デスクワークだと肘を使いすぎという感じはしないかもしれませんが、実は肘についている筋肉は指や手首を使う時によく使われます。

例えば鉄棒にぶら下がって何回か懸垂をすると疲れてきますが、ぶらさがっただけでも体重を支えなければいけないので疲れてきます。鉄棒にぶら下がって懸垂している状態がテニスをやっている状態と同じ、鉄棒にぶら下がっている状態がデスクワークと同じと考えてください。このように静的な状態でも疲労は起きて筋肉は硬くなります。

ストレスによる疲労

筋肉を硬くさせる要因はもう一つストレスによる疲労があります。先ほどの鉄棒にぶらさがっている場合はそれを支えている筋肉だけが硬くなりますが、その筋肉が元に戻れば済むことです。\

ところがストレスによる全身の疲労があるとそれをまず取らないといけないので筋肉は後回しになるのです。このような場合は肘だけに治療をしてもなかなか良くならないので全身から診ていく必要があります。肘に電気をかけたり、湿布をしたり、マッサージをしていても良くならない場合は全身の治療をお勧めします。