ぎっくり腰の時にお風呂に入っても大丈夫ですか?

Last Updated on 2025年4月23日 by sakura

ぎっくり腰の時にお風呂に入っても大丈夫なのか?

ぎっくり腰の時にお風呂に入っても大丈夫ですかという質問をよく受けます。

慢性的な腰痛の方の場合は温めた方が血行が良くなり修復を早めるのでお勧めしていますが、腰痛初期(ぎっくり腰)の人の場合は入浴後に悪化する場合があるので勧められていません。その理由を考えてみました。

温めたことによる

ぎっくり腰になると筋肉等が損傷して炎症を起こしているため温めると悪化するというのが一般的な考え方。そのため最初は冷やし、数日過ぎてからは温めた方が良いと言われています。

ところが現在ぎっくり腰の対処法として安静にしているよりも日常生活内で身体を動かしていた方が治りが良いということがわかってきています。もし炎症が起きているのであれば安静にした方が良いはず。

更にぎっくり腰になったので温めた方が良いと思って風呂に入った人がその後悪化したということはそれほど多くありません。

なので人によってはぎっくり腰は筋肉が傷ついて炎症が起きていることよりも筋肉が緊張しているために起きている可能性も考えられます。そうすると場合によっては筋肉を緩めるために温めても良いのかもしれません。ただしもしものことを考えて入浴は避けた方が無難です。

座ったことによる

ストレスや内臓の問題を除くとぎっくり腰や腰痛の原因のトップは座っていること。座った状態から立ち上がる時によく発症します。中でも長座や体育座り、胡坐や横座りは腰に負担が強くかかります。

浴槽では大体が体育座りか長座ですよね。そこから立ち上がる時も椅子から立ち上がるよりも腰の負担は大きくなります。入浴後に腰痛が悪化するのであればこれが大きな原因だと考えています。

ぎっくり腰の経過として

もう一つお風呂と関係ないのですがぎっくり腰の経過として悪化する場合が考えられます。ぎっくり腰には他の疾患と同じで病期というのがあり、少しずつ悪化してピークを迎えてから痛みは軽減していきます。そのピークの時間がたまたま入浴と重なった場合に入浴のせいと考えてしまうわけです。

対策

よほどの重症の人は入浴など出来ないでしょうから入浴できる人はまだ元気なのかもしれません。無難なのはお風呂に入らないこと。どうしても入りたいなら短時間立ってシャワーにするのが良さそうです。