椅子から立ち上がる時に腰が痛い時の対策

はじめに

身体を動かすときに痛みが出ることの多くは筋肉を動かすことによるもの。特にストレッチに代表されるような硬くなっている筋肉を伸ばす時に痛みを感じやすいのです。

そのことから椅子から立ち上がる時に腰が痛いのは「座っている時に硬くなった筋肉が立ち上がる時に伸ばされて痛くなった」と考えるのが自然です。

それに該当する筋肉である大腰筋を緩めていくというのが治療方針になります(もちろん他の原因の場合もあります)。

原因

大腰筋が硬くなる原因の筆頭は座っていること。一見座っているということは楽そうに見えますが、座って正しい姿勢を維持するために大腰筋が常に縮んだ状態になっているのです。そしてこの大腰筋は姿勢が前後左右のどれかに傾くと真っすぐな状態に戻そうとより緊張して硬くなります。

健康な人はもともと筋肉が柔らかいので多少硬くなっても問題ありませんが、慢性的な腰痛の人やストレスなどにより自律神経が乱れている人はもとから筋肉が硬くなっているため痛みが出やすいのです。ひどい時はぎっくり腰になる場合もあります。

対策

  • 筋肉を硬くさせないために長時間続けて座らない。
  • 筋肉を急に伸ばさないためにゆっくり立ち上がる。
  • 低い椅子は調節できるなら高くする。
  • できなければ座布団等を使って高くする。
  • 大腰筋のストレッチをする。

大腰筋をなるべく硬くさせないで緩ませる方向に持っていく必要があります。このような時に筋トレをするのは筋肉を硬くさせるだけなので良くないというのはわかりますよね。

このような対策をやってみて軽減するようであれば大腰筋の可能性が高く、変わらなければ違う筋肉の可能性もしくは自律神経が乱れている状態なのかもしれません。

最後に

これらの対策は応急処置であって根本的な解決法ではありません。大腰筋が硬くなるのは座っているだけではなく、体調不良だったり、ストレスだったり、寝不足だったりと日常生活での問題が必ず関わっていますので、それらも同時に改善していかないとなかなか良くならない場合があります。

そのような時の治療は大腰筋を柔らかくするだけでなく自律神経の調整、全身の調整が必要になるのです。

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