腰痛・慢性腰痛の対処法
はじめに
腰痛というのは何もしなくても自分の力(自然治癒力)で1ヶ月位で自然と良くなるのが普通です。
ただし、腰痛は生活習慣病の一つであるため、生活習慣に問題があると自然治癒力が弱まり慢性腰痛に移行します。
原因
慢性腰痛の原因のほとんどが筋肉によるもの。特に使い過ぎとストレスによるところが大きいです。
事務作業、TVの視聴、車の運転のように同じ姿勢で長時間座った状態が続くと同一の筋肉だけが使われることになるためその筋肉は疲労して硬くなります。
この疲労による筋肉の硬さは体調がしっかりしていれば短期間で回復するのですが、環境や体調の変化などのストレスが加わっていると回復は遅れて慢性腰痛になります。
症状
ぎっくり腰ほどではありませんが慢性腰痛は動くと腰が痛い、じっとしているとだんだん痛くなってくるという症状が特にみられます。
前者は硬くなっている筋肉を伸ばしたためであり、後者は硬くなった筋肉が血行を悪くしているためです。
治療
慢性腰痛は腰痛に関与する筋肉が疲労によって硬くなって、なおかつその筋肉を修復する力がストレスによって弱まっている状態であるので、腰だけを治療するのではなく、全身を回復させるような治療やセルフケアが必要になります。
当院では全身治療である鍼灸気功か整体のどちらかをおこないます。
ちなみに2017年2月に米国内科学会で発表された腰痛のガイドラインでは慢性腰痛には投薬よりも鍼等の手技療法が勧められていることを付け加えておきます。
セルフケア
治療というのは道に迷っている人に道を教えることと同じ。目的地を教えることはできますがあとは自分の力で行かなければなりません。
その自分の力というのが自然治癒力でこれが正常に働いていないと慢性腰痛は良くならないのです。腰のセルフケアとしては同じ姿勢を続けない、重いものを持たない、ストレッチ等で、全身のセルフケアとしては生活習慣の改善(睡眠、食事、運動、規則正しい生活、ストレス等)になります。