腰痛・慢性腰痛の対処法
はじめに
腰痛は何もしなくても自然と良くなるのが普通です。これは人間にはもともと自然治癒力と言うのが備わっていて何か問題が起きると修復してくれるから。
ところが生活習慣や生活環境のストレスにより自然治癒力の状態が低下した場合は修復が遅れて慢性的な腰痛になっていくのです。
そのような時にいつもと同じように腰だけに治療をしても良くはなりません。プラスして自然治癒力が正常に戻るように対処しないといけません。
原因
慢性腰痛の原因の多くが筋肉の使い過ぎとストレスによるもの。
特に事務作業、TVの視聴、車の運転のように同じ姿勢で長時間座った状態が続くと一部の筋肉だけが使われることになるためその筋肉は疲労して硬くなり痛みを生じやすくなります。
この使い過ぎによる筋肉の硬さは体調がしっかりしていれば短期間で回復するのですが、環境や体調の変化などのストレスが加わっていると回復は遅れて慢性的な腰痛になっていくのです。
筋肉が縮むことにより筋肉についている骨は引っ張られるため、結果として背骨や骨盤も歪んでくるということにもなります。
症状
ぎっくり腰ほど痛みは強くありませんが慢性腰痛は動くと腰が痛い、じっとしているとだんだん痛くなってくるという症状が特にみられます。
前者は硬くなっている筋肉を伸ばしたためであり、後者は硬くなった筋肉が血行を悪くしているためです。
治療
慢性腰痛はストレスにより自然治癒力が低下して腰痛の治りを妨げているので、腰だけを治療しても治りは良くありません。自然治癒力を回復させるような治療やセルフケアが必要になるため全身を見ていく必要があるのです。
そのため当院では保険の治療は不可で自費(鍼灸気功か整体)での治療になります。
セルフケア
腰痛に対するセルフケアとして同じ姿勢を続けない、重いものを持たない等があげられますが、それは腰に対するものだけなのでそれだけでは片手落ち。
何回も言っている通り慢性腰痛は自然治癒力の低下が関与しているのでそれを回復させる生活習慣の改善(睡眠、食事、運動、規則正しい生活、ストレス等)等の全身のセルフケアが必要になります。
最後に
道に迷ったときには人に聞いたり調べたりすれば場所はわかりますが自分で進まないと目的地には到着しません。
治療も腰痛回復の方向性を示すことは出来ますが目的地までは連れて行くことは出来ません。その方向に沿って進んでいくことが出来るのは自分だけだからです。
そのため慢性的に腰痛があるというのは進む方向が間違えているか、そこに立ち止まっている状態ということになるので、前者であれば何かしらの治療を受け、後者であればばセルフケアを行なう必要があるのです。