頭痛の対処法

はじめに

国民生活基礎調査によると頭痛は女性が抱えている症状の5番目に挙げられており、その大部分が原因不明である緊張型頭痛と片頭痛です。

この2つの頭痛は比較的安全な頭痛で特に緊張型頭痛は市販薬でも対応可能なためそのままにしてしまいがち。その結果としていつまで経っても良くならないという悪循環に陥っています

また、比較的少ないのですが中には危険な疾患が原因で頭痛を起こしている場合もあります。

そのため頭痛持ちでない人が頭痛になった場合、慢性的な頭痛があっても病院に行っていない場合、いつもと様子が違う頭痛の場合は病院に行って安全な頭痛であるということを確認するようにしてください。

当院のような所に行くのはその後のことです。

頭痛の問題点

薬で良くなってしまうことが多いため薬が頭痛を治していると思い込みがちですが、薬は痛みを抑えるものであって決して頭痛の原因を治しているわけではありません。薬が痛みを抑えている間に身体が頭痛の原因を治しているというのが本当のところ。

薬が効かなかったり、頭痛を繰り返す場合は身体が頭痛を治せていない、つまり身体が弱っているということなのです。頭痛体質になっているといった方がわかりやすいかもしれません。そのため頭痛を治していくには体質を改善していくことが重要になります。

対応している頭痛

当院で対応できるのは病院で診断された緊張型頭痛か片頭痛の2つです。

緊張型頭痛

緊張型頭痛の場合は気分は良くないのですが日常生活では問題なく動けるのと、市販薬で痛みを抑えている間に良くなってしまうことが多いためどうしても軽くみられがち。その結果として市販薬を常用して慢性的な頭痛に陥っている人が多いです。

ただ、緊張型頭痛は筋肉が直接関与している可能性が高いので当院でも対応しやすい疾患。病院で緊張型頭痛と言われて薬をもらったけれど良くならないので当院に来院するというパターンが多いです。

片頭痛

片頭痛の治療は発作が起きていない時に行うのが良いです。何故かと言うと片頭痛は緊張型頭痛よりも痛みの時間は短いのですが、吐き気等を伴い起き上がることが困難になることが多いので発作中に当院に来ることは難しいからです

またつらい思いをして治療をしたとしてもほとんど変化なく終了ということも少なくありません(というかそちらの可能性の方が高い)。なので片頭痛が起きていないときの予防として位置付けた方が良いと考えます。

頭痛に対する考え

緊張型頭痛というのは筋肉が緊張することによる頭痛という意味。首肩の筋肉の硬さが頭痛に関係しているため肩の筋肉を緩めるだけで軽減することは少なくありません。一方、片頭痛の場合には首肩の筋肉への治療だけではまず軽減はしません。首肩の筋肉を硬くしている自律神経の乱れから調整しなければいけないからです。

ただし頭痛が良くなったとしても頭痛体質が改善されなければ何かのスイッチが入るとすぐに自律神経が乱れて首肩の筋肉が硬くなり頭痛が再発します。特に目や歯や顎の問題、姿勢、天候(低気圧)、食べ物、睡眠不足、人間関係、環境の変化等の「ストレス」によって自律神経は乱れて全身の筋肉が硬くなるので、治療と同時に生活習慣の見直しというのが必要になってきます。

頭痛治療の目的

頭痛治療の目的は「今起きている頭痛を取り除くこと」と「体質改善をして再発しないようにすること」の2つ。治療効果の目安としては頭痛の発症間隔が少しずつ開いてきているかということ。

今まで毎日起きていた頭痛が週1回になって月1回になってというように間隔が空いてきているかということをみるようにしてください。

薬を服用してその日は頭痛が治ったとしても翌日に再発を繰り返して起きるようでは良くなったとは言えません。それは利息の返済をしているだけで借金本体は一向に変わっていないのと同じこと。

薬では「今起きている頭痛を軽減させること」が出来ますが「体質改善をして再発しないようにすること」は苦手なのです。

頭痛の治療法

接骨院では頭痛は保険の対象とはなっていませんので整体か鍼灸気功になります。

当院では整体は筋肉を利用して、鍼灸気功は東洋医学的な気の流れを利用して体質の改善をはかります。

頭痛のセルフケア

頭痛の治療をしたから完全に良くなるわけではありません。例えば棘が刺さったとしてその棘を取って消毒をして傷口を絆創膏で塞いでその後の生活指導までが治療になりますが、消毒や絆創膏が傷口を塞ぐわけではありません。傷口が自然に治るようになるのは自分の力によるもの。それを促進するのは治療だけではなくセルフケアも必要ということになります。

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