腰が伸びない

来院される方の中には腰が丸くなってゆっくりした歩行で入ってくる方がいます。恐らく椅子から立ち上がる、しゃがんだ状態から立上がる際に腰痛になったのでしょう。これは「腸腰筋」という筋肉が硬くなった時に起きる腰痛の典型的な症状です。

腰が伸びない腰痛の症状

座ってもらうとそんなにつらくありません。ベッドに寝てもらうと仰向けはつらいので自然に膝を立てています。うつ伏せは比較的楽なのですがこの状態から両膝を曲げていくと痛みがでます。

腰が伸びない腰痛の原因

この筋肉は腰から足の付け根に着いていますので働きは股関節を屈曲させる事。膝と胸の距離がが近づけば近づく程この筋肉の負担が増えて硬くなります。

具体的に言うと座っている状態です。特に丸まって座っている状態は更に膝と胸が近づく状態ですね。この状態が続くと腸腰筋は疲労で硬くなって縮んでいきます。典型例はパソコン作業です。

他には椅子が低い状態、しゃがんでいる状態、ソファーの様にお尻が沈み込んでいる状態。これも膝と胸の距離が近づいていますね。当院にはソファーとパイプイスがありますがこの腰痛の場合はパイプイスに座る傾向があります。パイプイスの方が膝と胸の位置が離れていますから。

硬くなった筋肉は急に伸ばされるのを嫌います。急に伸ばすと危険を感じて反射的にかえって縮んでしまうのです。(ストレッチはゆっくり伸ばすのはこのためです。)熱いものを触った時に手を引っ込めるのと似ています。座った状態から急に立上がると腰痛は起きるのはこのためです。

他に膝と胸が近づく動作は歩行があります。通常の歩行では膝はそれほど高く挙げないのですが、それでも長時間の歩行では腸腰筋は疲労してきます。もも上げ、階段は膝を高く挙げるのでかなり影響します。

動作によらない筋肉の緊張

今まで挙げたのは動作による筋肉の疲労による緊張ですが、動作によらない筋肉の緊張があります。それはストレスです。ストレスというのは睡眠不足、内臓、環境の変化、気候、いつもと違う事、精神的なもの等が含まれます。恐らく動作による筋肉の疲労による緊張+動作によらない筋肉の緊張で腰痛になると考えています。

予防

では普段からどうしたら良いかと言うと、一つ目は動作による筋肉の疲労による緊張を減らす事。つまり腸腰筋の負担を軽くする事です。太ももと胸の角度が90°以上に続けてならないように注意する。腸腰筋のストレッチをする。急いで立上がらない等。

もう一つは動作によらない筋肉の緊張を減らす事。睡眠、胃腸、不規則な生活、精神的ストレスの解消等。これは食欲、睡眠、排泄の状態が目安になります。

天候も注意した方が良いですね。雨、台風、前日との温度差が大きい、朝晩で温度差が大きい、日中に温度が上がらない、季節の変わり目等。

治療

治療は基本的には腸腰筋を緩める、もしくは腸腰筋に関連する筋肉を緩めていくことです。